アトピー取材・研究ブログ

アトピー治療の体験を取材しています!!

IL(インターロイキン)をターゲットにした創薬の流れはまだまだ続きそう

 

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どうもハルです!

 

今日はデュピクセントシクロスポリン(ネオーラル)タクロリムス(プロトピック)の違いについて軽く説明していきます!

これらの薬は主に免疫系に関わる物質、IL(インターロイキン)に作用する薬です。

IL(インターロイキン)はたくさん発見されており、見つけられた順番に番号が付けられています。

そしてこれら免疫抑制作用のある薬は作用するIL(インターロイキン)に違いがあります。

まず、デュピクセントIL-4IL-13の働きを抑える事で炎症をなくす薬です。IL-4とIL-13はよりアトピーと関係するIL(インターロイキン)であった為効果が大きいです。

次にネオーラルプロトピックですが、これらは同じIL-2の産生を止める事を中心にしてアトピー に効果あるようですね。もっと細かく見れば違いがたくさんあると思いますがIL-2に作用があるのは同じです。

 

他にもIL(インターロイキン)をターゲットにした薬はあるようです。

 

グセルクマブという薬でIL23をターゲットにし、乾癬に効果がある薬のようです。

乾癬には他にもインターロイキンをターゲットにした薬が存在し、IL-12、IL-17、IL-23

などがターゲットにされているそうです。

 

また、2017年3月のニュースでIL-31がアトピーに関わっている事が分かったそうです。

こちらです↓↓

www.carenet.com

 

IL-31をターゲットにした薬も現在作られているのではないでしょうか??

 

このIL(インターロイキン)をターゲットにした創薬研究の流れはまだまだ続くと思われます。

 

しかし、免疫を抑えるので感染症のリスクもある薬です。

 

この流れに逆らった別のアプローチの研究はどのぐらい進んでるのでしょうか?

 

免疫系に関わる物質IL(インターロイキン)をターゲットにしたした薬を中心に、以前紹介した痒みに関わる物質アロプレグナイロン、はたまた全く別アプローチの薬、治療があるのかこれからもっと調べていきたいと思います。

 

最後にIL(インターロイキン)の種類を下に軽くまとめました。

ウィキペディアなどの情報ですが目を通すのも面白いと思います。

専門用語が多くて全然わかりませんけどなんとなくわかるところもあります!

 

  • IL-1マクロファージによって分泌され急性期反応を誘導する。

  • IL-2T細胞によって分泌されT細胞の増殖と分化を促進する。がん免疫療法に用いられる。B細胞を増殖、抗体産生促進する。
  • IL-3T細胞によって分泌され骨髄幹細胞を刺激する。

  • IL-4B細胞の増殖とT細胞および肥満細胞の分化に関与する。アレルギー反応で重要。

  • IL-5:B細胞を刺激してIgAを産生させ、 また好酸球を刺激する。

  • IL-6:マクロファージを刺激して急性反応を誘導する。

  • IL-7:B細胞、T細胞、NK細胞の生存、分化、ホメオスタシスに関与する。

  • IL-8好中球走化性を誘導する。

  • IL-9:肥満細胞を刺激する。

  • IL-10:樹状細胞を抑制することによって、Th1サイトカイン産生を阻害する。

  • IL-11:急性期タンパク質を産生させる。

  • IL-12NK細胞を刺激し、Th1への分化を誘導する。

  • IL-13:B細胞の増殖と分化を刺激し、Th1細胞を阻害し、マクロファージの炎症性サイトカイン産生を促進する。

  • IL-14:活性化B細胞の増殖誘導。B細胞の抗体産生抑制。T細胞から産生。

  • IL-15:末梢血単球および上皮細胞から産生。キラーT細胞の活性化。B細胞の増殖と分化誘導。

  • IL-17:炎症性サイトカインの産生を誘導する。

  • IL-18インターフェロン-γの産生を誘導する。

  • IL-19:Th細胞からのTh2サイトカインの産生を誘導し、Th2への分化を誘導する。
  • IL-20:IL-20IL-10ファミリー分子の1つで、主に活性化したケラチノサイトや単球から産生される。
  • IL-21:NK細胞の増殖・成熟に寄与する。
  • IL-22:IL-22IL-10ファミリー分子のひとつであり、主に活性化T細胞(Th17細胞)やNK細胞から産生される。
  • IL-23:活性化T細胞やメモリーT細胞(IL-12はナイーブT細胞のみに作用)の増殖、IFN-γ産生誘導に寄与する。
  • IL-24:慢性Bリンパ球性白血病細胞を含む多様な腫瘍細胞に対し、増殖抑制、アポトーシスの誘導作用がみられる。 
  • IL-25:マクロファージや樹状細胞、B細胞、活性化T細胞に作用してTh2サイトカイン(IL-4IL-5IL-13など)を誘導し、Th2反応の開始、促進に寄与していると考えられている。
  • IL-26:上皮細胞からのIL-10やIL-8の産生を誘導し、ICAM-1の発現を誘導することで粘膜免疫や皮膚免疫に関与すると考えられている。
  • IL-27:ナイーブTh細胞に作用し、Th2細胞やTh17細胞への分化を抑制し、Th1細胞への分化を誘導する。
  • IL-28,29:IFN-λは他のインターフェロンと同様に抗ウイルス作用を示す。
  • IL-30:IL-30IL-27p28分子であり、IL-27のサブユニットとして機能する。
  • IL-31:IL-31は主にTh2細胞から産生されるIL-6ファミリー分子である
  • IL-32:IL-32は主にT細胞、NK細胞、上皮細胞、単球からIL-2IL-18IFN-γ刺激によって産生される。
  • IL-33:好塩基球からのヒスタミン遊離、IL-4IL-8IL-13の産生を誘導する。
  • IL-34:単球の増殖、分化、生存に寄与する。
  • IL-35:Th17細胞の分化を抑制する。
  • IL-36:乾癬など皮膚組織での炎症悪化に寄与すると考えられている。
  • IL-37:抗炎症性作用を有し、LPS投与によるショックなどに抵抗性を与える。
  • IL-38:IL-38IL-36Rに結合し、Th17サイトカイン抑制といったIL-36Rアンタゴニスト(IL-36Ra)と同様の生理活性を示す。

 

こちらを参考にしました!

ja.wikipedia.org

 

www.geocities.jp